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先日、修論発表を終えて無事課程を修了した。
6年間の大学生活は大小さまざまな選択の連続で、自由と引き換えに責任を負うことについて始終戸惑ってばかりだった。
目標をたててちゃんと自分を律するのは難しい。いまだに自分にとってなにが幸せなのかがはっきりとは分からず、目標が見えないのだ。就活で苦戦したのもたぶんこのためだ。

マイキャンパスライフ

高校時代まで英語と国語と物理の勉強に熱心だった私だが、薬で病気を治せることに漠然とした興味をもち、大学では生命科学を専攻した。
進化論から始まる生物学のつまらない授業、なじめないサークル活動、美しくて聡明な同級生たち…大学にいてもちっとも楽しくなくて、かえって落ち込むくらいだった。次第に、掛け持ちしていたレコード店員と塾講師のアルバイトが生活の中心になっていった。
接客業は明らかに向いていなかったが、幸いどちらも好きなことだしお金がもらえたので頑張れた。バイト代でほしいものを買うことだけが楽しみだったといっても過言ではない。きれいな洋服や雑貨、レコード、雑誌は今でも私の財産だ。

大学3年に進級するころには本当に専門科目ができなくて、転学部も考えた。
でもやっぱり漠然と研究者に興味があるし、一度決めたことは最後まで成し遂げたいと感じてそのまま進級し、大学院にも進学した。
研究室選びに関しては、これでよかったのかと今でも少し悩む(過ぎたことなのでどうでもいいが)。英語で論文を執筆できることと同級生がいないこと、動物細胞の病理について研究できることが決め手だったが、教授にも先輩にも教えるスキルや熱意がなくてだんだんとやる気を失っていった。
卒論を書くころには、研究者としての就職が難しいことと自分がそれほど情熱を持てないことからいわゆる文系就職を検討しはじめた。
なので院生活はつらかった。研究への野心が半ば尽きていながら毎日研究室へ通い、結局この2年は無駄になるのでは?という不安をつねに抱えていたから。
1年目が終わる頃に出版社と金融企業のインターンシップに参加し、そこでの仕事体験と社員との対話によってようやく、自分は思ったほどバカではないし研究生活もまったく無駄にはならないだろうという自信を得た。

それでもやっぱり就活はしんどかった。行きたい会社なんてほとんどなかったし、書類でも面接でも落ちてばかりで焦る一方だった。幸いインターンシップで行った金融企業の職種別採用で内定をもらったけど、この選択でほんとうによかったのか今はまだ分からない。
その後は、修了できるくらいには研究を形にせねばと頑張ったり、頑張れなかったり。モチベーションがないとかちょっと体調がすぐれないという理由で平気でサボれてしまう自分が本当に嫌いだ。
一緒に頑張れる友のような恋人がほしいと思い出したのもこの頃だった。前の投稿に書いたとおり、一度はフラれてしまい、テキトーな恋はもうやめておこう、本当に好きになれる人が自分を好いてくれるときまでよそう、と思っていたのだが、案外その出会いはすぐそばにあった。盟友でありお互いが相手のファンでもあるような、かけがえのない存在だ。あまり他人と深い仲を築いてこなかったので不安なこともあるけど。
 
大学構内で毎年咲く乙女椿の花

高校までの私じゃ思いもしないような出会い、学びがあった。悔いも残るけど、得たものもたしかにあるので、振り返りすぎずに少しずつ前に進みたい。

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