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2年越しに告白されたと思ったらひと月もしないうちに恋は終わった。 ただただ悔しくてかなり取り乱したし、何日もモヤモヤと考えていたけど、ようやく抜け出せそうだ。 恋…?なのか…? 2年前、大学四年生の春、彼女にフラれたという"彼奴"から急にお買い物に誘われた。 大学で全然友だちができなかった私。4年目にしていきなり男の子か、しかもフラれたということは…と気構えつつ、お酒を飲んでそれなりに話も弾み楽しかったと記憶している。 以来何度も二人で飲みに行ったり出掛けたりしたが、うんともすんとも言わない彼奴。会って話をするうちにイヤなところや価値観の不一致も見えてきたが、なぜか私は告白を待ち望んでいた。 今から一ヶ月前、ついにしびれを切らした私は、自分からカマをかけようやく彼奴から好きだというセリフを引き出した。2年前からタイミングを逃し続けていたらしい。(とんだヘタレである) けれどもこのときすでに心の中でモヤモヤが湧き始める。ー本当にこれは私の望んでいることなのか?相手を好きなのか?… まあそれでも物は試しと付き合ってみるも、全然楽しくない。目を見ようともしない彼奴、タイムスケジュールがグダグダなデート イライラしていたら普通に浮気されてしまった 。 これが事の顛末である。我ながら情けない。 それから半月ほど、私はこの先どうしたらしあわせな恋愛ができるのか?果たして私とうまくやれる人間なんかこの世にいるのか?と思い悩んでいたのだが、良書に出会ってしまった。 「ねじまき片想い」/柚木麻子 浅草にある老舗おもちゃ会社で敏腕プランナーとして働く富田宝子は、取引先のデザイナー西島に恋をしているが、5年も想いを伝えられずにいた。次々に災難に見舞われるトラブルメーカーの彼のため、持ち前の機転と自社のおもちゃを駆使しSPのごとくトラブルを解決していく宝子。けれど西島は宝子の奮闘にはまったく気がつかず?! 同僚や同居人も巻き込んで、宝子の恋が向かう先は――。 ひとりの女性が大切な気持ちと向き合うまでを描く物語。 まずもって恋がしたいという欲求自体まやかしだったのかもしれない。周りの子に彼氏ができたとか、そうなると私も寂しいとか、年頃だしといった動機からで、まだ私にはちゃんと人を好きになるすべもなさそうだ。異性とデー...